スマホを手放そうと思っていたのに結局手放せなかった話

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スマホをダラダラ見ている時間って後々思い返すと本当に何も残っていない。

何かしてる気になっているのに何も変わってない。これを休日になんかしてしまった日には最大級の罪悪感にさいなまれます。

なのに私はスマホから目を離すことができない。

スマホ中毒者から解放されるにはもはやスマホを手放すしかないのか!?

今回使っていたスマホが壊れたことをきっかけにスマホとの付き合い方を考え直してみました。

スマホとの決別の好機!その時佐渡のオタクの決断は…スマホ再購入

4年使っていたスマートホン。

バッテリー消耗が早いことには薄々気づいていたがとうとう5分の使用で速攻10%まで落ちるようになっていた。

ぼちぼちバッテリー交換をしなきゃなダメかなあと思っていた矢先にアンテナマークが消え電話とネットができなくなった。

店舗に相談に行くとこうなってはもう手の施しようがなく買い替えをお勧めするとのこと。

私はかれこれ20数年ネット中毒で、特にここ10年はスマートフォンの登場により中毒に拍車がかかりいよいよ危機感を抱いていた。

暇になってはスマホ、嫌なことがあってもスマホ、息抜きにもスマホ、無意識にスマホ。

スクリーンタイムは平日3時間、休日6時間くらいです。

さすがに見すぎではないかと危機感を持っていました。

ネットのデータ容量を最低限のプランにして外では極力スマホを使わないように対策を練ってもみた。

しかしWi-Fi環境があれば元の木阿弥になってしまい、出不精の私にはあまり効果的な対策ではない。

だから私が中毒から脱する道はスマホを手放す事のみだと思っていた。

そしていよいよ諸悪の根源のスマホが壊れた。もう再起不能だという。

長年私を苦しめてきた敵が目の前に倒れている。

ガラケーと手を取って生きるか、いっそ携帯電話などという代物を持つことをやめてしまうか。

今こそ決断の時だ。

そして私は…

新しいスマホを手に入れた。

終わり

どうしても決別できないアプリがあった

すみません。決別できませんでした。

固定電話がないので携帯電話を持たないという選択はそもそもないし、ガラケーも数年のうちに無くなるはずなのでこれを選択することはあまり現実的ではない。

そしてスマホが壊れるまでは気づかなかったのですがとあるアプリの便利さを知ってしまった今はもう手放すことができない体になってしまっていたのです。

そのアプリとは…

銀行アプリ

銀行とクレカのアプリです。

私はペーパーレス化にご協力しているお客様なので銀行の残高やクレカの明細を確認するのにこれらのアプリは必須です。

佐渡には限られた栄えた地域にしか銀行やATMがなく、わざわざ店舗に足を運んで通帳記入して残高確認するのはヒジョ―に面倒なのです。

コンビニでもできますが手数料がかかることにしり込みしてしまいます。

気になった時にさくっとスマホで確認できるのは正にネット社会の恩恵。

また近年クレカの不正利用や銀行の不正送金など金融犯罪は悪質化の一方です。定期的に確認することは犯罪防止への大切な対策です。

パソコンで見りゃい~じゃんと思ったりもしましたがいちいち立ち上げてネットつなげてアプリ開いてマウスでカチカチはめんどくさ過ぎる。

絶対に見なくなることは間違いありません。

よって銀行アプリは捨てられない。

家計簿アプリ

同じ理由で家計簿アプリも必須です。

以前はパソコンでExcelにつけていましたが上記の理由でつけるのを後回しにしがちになりレシートだけが溜まっていくという事態によく陥っていました。

たかだか1項目の記入のためにパソコンを立ち上げるのはかなりのストレスです。

またレシートがあればまだいいのですがネットの決済だとか財布に一まとめにならない買い物だと記録すること自体を忘れてしまいます。

その結果信ぴょう性のない家計簿が完成します。

その点スマホのアプリの家計簿はさすがプロが設計しただけあって項目も見やすく記入も片手一本で瞬時にできます。

なんなら買い物直後に記入できるのでアプリの家計簿に移行してからレシートを溜めこむこともありません。

そのようにリアルタイムで記入していくことにより落としが少なくなり帳簿の精度が上がります。

その結果買い物が計画的にできるようになり赤字になることも少なくなりました。

少ない収入ギリギリで生活している身としては家計簿は超重要なので、とにかく漏れを少なく記入するには持ち運べるスマホに家計簿アプリを入れることは必須です。

よって家計簿アプリは捨てられない。

ラジオアプリ

ラジオリスナーなのでラジオアプリは日々のささやかな楽しみのためには必要です。

ラジオなんてラジオ買って聞けばいいものですが佐渡では電波がなぜか届かず物理的にラジオが聞けない場所があります。

だからネット環境下で聞けるラジオアプリは本当にありがたい。

何度眠れない夜をラジオに助けられたかわかりません。

タイマー機能を使えば寝落ちしても勝手に切れるのがスマホ様様です。

よってラジオアプリは捨てられない。

その他のアプリ

その他電子決済とかQRコードとか宅配便の伝票とか無くても何とかなるけどあると世界が変わるくらい便利な機能を手放す勇気が持てずまたスマホを買ってしまいました。

スマホを手元に置きながらネット中毒から抜け出したい

スマホは悪くないんです。

ただ単に自制心がないだけなんです。

自 制 心 が な い だ け な の で す 。

でも言い訳させてください。

スマホのサイズ感、立ち上がりの速さ、面白おかしいネットコンテンツのきら星達、もう私をネット中毒の沼に沈めるために設計したんですか?なくらいとらえて離さない魅力があるんですよね。

スマホの仕様は変えられないので自分が変わるしかない

ここからは私が少しでもスマホ依存を改善させるために取り組んだ対策を紹介します。

対策1:ゲームは入れない

とあるスマホゲームが大好きだったのですが好きすぎて無制限に遊んでしまうので断腸の思いで新しいスマホにはインストールしないようにしました。

1か月くらいで気持ちは落ち着いてきましたがCM見ると辛かった!

ただゲームは本当に時間が溶けるのでスクリーンタイムはかなり減りました。

対策2:調べ事は蓄えてすぐに調べない

気になったことをすぐに調べられるのがネットのいいところ。

ただ一度ネットを開いてしまうとどんどん他の情報に目移りしてしまい本来どうでもいいことまで検索していたりします。

一瞬で調べられることなのになぜか1時間経っていたなんてことはザラ。

日常でふと気になることって大抵知らなくてもどうとでもなることです。

今は何か気になっても緊急性がなければすぐに検索しないようにしています。

どうしても気になるものは紙切れに書き留めておいてストックしておきます。

ほとぼりがさめたころにその紙を見返して調べますが、その頃には義務的になっているのであんまり他のコンテンツに目移りせず淡々と終わるような感じがします。

対策3:SNSは都度ログアウトするようにする

時間泥棒最大の戦犯はSNSです。

もうこれはダメ。本能が欲している。

自己顕示欲に自制がきかない私のような人間が手を出していいものではありませんが、田舎のオタクからこれを取り上げるのは生死にかかわります。

幸運?なことに私のSNSアカウントは交流に重きをおいていないので絵だけ投稿していてもなんとか回ります。

だからアカウントにログインするのは新作の絵が描けた時だけにしました。

そして終わったら都度ログアウトする。

パスワードも覚えられないような複雑なものにしてログインする度に自分で打つようにしています。

めちゃくちゃ面倒くさいのでログインの頻度は減りました。

…と言いたいところなのですが、絵を投稿した直後は反応が気になって毎回面倒なパスワード入力をしてでも入り浸ってしまいます。

自分の自己顕示欲の強さを感じた瞬間でした。

ただログインしっぱなしの時よりは確実にSNSを見る頻度は減りました。

対策4:スマホを視界に入れない

スマホの存在を感じないこと。簡単です。物理的に距離を置けばいいのです!

仕事中はカバンの中。家では隣の部屋に置いて視界に入れない。まあ着信が入れば分かるくらいの距離離れます。

これが結構効果があってテレビを見ていてもCMに入るとスマホを手に取りがちだったのですが今はCMになっても「わざわざ隣の部屋に行ってスマホを開くほど見たいものなんて無いな」と意外に冷静でいられます。

対策5:スマホ見るくらいだったらテレビ観る

これは正直対策になってるかどうかわからないのですが、スマホ見るよりはマシだと思って実践しています。

テレビじゃなくても好きな番組の録画とかDVDなんかでもいいです。

私の場合ネットサーフィン上ではつまんねと思ったらより強い刺激を求めて次々と別の記事に飛び移っていくことがよくあります。

なんだかそういう行為がさながら餓鬼道を彷徨っていくような無間地獄感があって我ながら恐ろしくなります。

色々な感性が麻痺していくような。

とりあえずテレビ番組やDVDなんかはそこまで刺激を求め続けることなく面白がれるので手持無沙汰な時間にはテレビを見るようにしました。

元気があるときは本を読んだり料理をしたりしてとにかくスマホで時間を潰すことを避けるようにしました。

対策6:メンタルを整える

ネット依存の根本の原因はここにあります。

ただこればかりはどうしようもないことが多いのでとりあえず書いてはおきますが対策はありません。

思い返せば私のネット依存の発端も私を取り囲んでいた環境の悪化によるもので当時子供だった私にはどうすることもできないことでした。

環境の変化や別離、子育てや介護など人によってはメンタル改善しろとか言われたってどうしても無理なことはあります。

どうにかできそうなことがあれば改善してみて、どうしようもない時は無理をしないようにしてください。

ただネットをし続けることでメンタルは悪化しやすくなるのでほどほどに付き合っていければいいですね。

対策7:無理しない

ネット依存はここで頑張れば今後何とかなるというものでもないので継続できる程度に緩くしていかないと続きません。

徹底しすぎれば反動も大きくなるもの。

もっと見たい!と思うコンテンツなら無制限に見ます。

本当に興味のあるものだったら何時間見てしまったとしても罪悪感はありません。そこの見極めに注意します。

我慢できそうになかったら開放する。でも次の日からはまた自制する。

ちょこちょこ解放することで自制できる期間も少しずつ伸びていきます。

以上が私が取り組んでいるネット依存対策です。

偉そうに書き連ねましたが劇的な効果があるわけではなくまあ少しずつ改善さてていってるかな?と感じる程度です。

ただ休日一日中スマホを見ていることはなくなったのでこれだけは成果かな。

今後スマホとどう付き合っていくのか?

便利なんですスマホ。本当に。

スマホの無かった時代を知っているのにもう手放すことができない。

不便を楽しめるほど今の私には余裕がない。

まあでも今や授業もネットで受けられるしメタバースも発展していくだろうしこのご時世もうネット依存云々で悩むこと自体野暮になってくるのかな。

現実とネットが混ざり合ってきてるんだものね。

ただ私はネット依存になったことで色々破綻させてきたのでやはり警戒してしまう。

有名なことわざで金は使う物であり使われてはいけないというものがありますがネットにもこれが言えると思います。

今回の買い替えでスマホとの関係を考え直したことで何となく自分の問題を改善する道筋が見えた気がします。

改めて気を引き締めてスマホもといネットとの関係を模索していきたいと思います。

とはいっても新しいスマホはやっぱり嬉しいですね。